ぼっちカメラ手記

カメラや写真に関する色々を綴ります

page. 5 ND1000と色味のはなし

K, Takuです。

先日フィルターを購入しました。
ND1000です。晴れ間で滝を流して撮りたかったのです。

www.kenko-tokina.co.jp

 

上記ND1000を使用して撮影したものがこちら。

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SONY ILCE-7S/SEL70200G/F8.0 3.2秒 ISO100

 

場所は西表島のマリユドゥの滝です。梅雨入りしていたにも関わらずカンカン照りの一日でしたが、ND1000の力で滝を流して撮影することに成功!

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見てくださいこの通り。長秒なので葉っぱはブレていますが、滝の筋は綺麗に出ています。岩肌の質感も問題なく再現。特に下から2段目の滝は描写の美しさが如実に出ていると思います。

 

ところで、画角確認のためにND無しで撮影した写真がこちら。

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SONY ILCE-7S/SEL70200G/F8.0 1/125秒 ISO100


おや?と思われたことでしょう。そう、色味が違うのです。並べてみれば一目瞭然。
左がND1000無しで、右がND1000ありです。

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ND1000を使用した方が赤く倒れていることがわかると思います。目視に近いのはもちろんND1000無しの方です。これはフィルターが何かWBに悪さをしていると考えるべき。

 

ということで、少し調査してみました。

■ボディ→SONY ILCE-7S
■レンズ→SONY SEL70200G
■画角→200mm固定
■被写体→マクベスカラーチャート
■光源→蛍光灯(昼光色;スペクトルは測定してません)
■ホワイトバランス→フィルター無しの状態で18%グレーからカスタムホワバラで取得。6200K。
■条件→ND1000あり/なし

 

上記設定で撮影したチャートが下記の通り。

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目視しただけで色味の違いが分かりますね。。やっぱりフィルターが色を変えてくれちゃっているみたいです。何色がどう違うのかを知りたいので、Gimpを用いてチャートの下2段にあるGlue, Green, Red, Yellow, Magenta, Cyan, White, 18%gray, Blackの9色からそれぞれRGB値を取得し、グラフ化して比較しました。

 

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青い棒がフィルター無しをオレンジの棒がフィルターありを示します。
R, G, Bそれぞれ眺めてみます。Bは青とオレンジがほぼ肩を並べているのでフィルターによる影響なしと考えましょう。Gは若干オレンジが下がっています。Rはさらにその傾向が顕著です。
光源のスペクトルを測定していないので断言はできませんが、波長が長いほどフィルターで反射・吸収されてしまっていて色が落ちてしまっているのかもしれません。
なので、オートホワバラで合わせようとすると赤みが足りていないと判断されて赤側に色を倒してしまうといったところでしょうか。

 

ND1000程の減光量ともなると色への影響なくして実現はできないのかもしれませんね。濃度の大きいNDはそもそもカラーフィルター的な要素も持ってしまうことを認識しながら使用した方が良さそうです。カラーチャートなんてなくてもグレーを撮影すれば何となく色味の変わり方は分かりますし、実写に向かう前に家で確認しておくと良いかも。
とはいえ、色は現像でなんとでもできますから(暴論)、それよりも真昼間の強い日差しの中でも長秒露光できることの価値のほうが大きいです。滝を撮影される方にはおすすめの一品です!

 

 

それでは。

 

 

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最後に:やりすぎた加工の例。