ぼっちカメラ手記

カメラや写真に関する色々を綴ります

page. 6 【レンズレビュー】Mir-47 20mm f/2.5

 

K, Takuです。

 

 訳あって歪曲収差の見えるレンズが必要で、いろいろ探した結果たどり着きました。
ロシアのレンズ、Mir-47 20mm f/2.5です。

 久しぶりのオールドレンズです。購入したからには素性の調査をば。

※なお、内部のクリーニング等は個人として一切行っていません。当記事で行ったテストは、このレンズ個体固有の特徴を調べる目的で行っています。同一名称のレンズすべてに当てはまる内容とは限りませんのでご注意願います。

 

 

◆ステータス◆ 

Mir-47 20mm f/2.5

【メーカー】ロシア (メーカー・・・?)

【レンズ区分】単焦点

焦点距離】20 mm

F値】2.5-22

【絞り羽枚数】6枚

 ☞ヒトコト☞ 巷で噂のロシアレンズです。どうやら海外では人気で値段が高騰しているとかしていないとか。私が購入したときは約30,000円でした。作られたのは1997年頃ということで、約20年前のレンズになります。

 

 

◆外観◆ 

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☞ヒトコト☞ ずんぐり出目金レンズ!

 

◆チャート撮影◆

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☞ヒトコト☞ 開放では周辺光量落ちと収差が酷く、中央にしかピントが来ていません。後述しますが、像面湾曲、コマ収差・非点収差・

が結構強烈にある様子です。また、絞り値に関係なく歪曲が出ています。そもそも歪曲のあるレンズが欲しかったので自分としてはこれで良し。中心付近の描写としては、開放から一段絞るだけで一気に抜けが良くなる印象。F5.6、F8で最もパリッとしていて、F11以降は回折限界かな?また少し眠たくなっています。なお、載せていませんが周辺の解像は絞るほど良くなっていきました。

 

 

◆逆光性能◆

 

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☞ヒトコト☞ 開放の時、光源から放射状にシャワーのようなゴーストが出るのが特徴的というか、古いレンズらしいというか。うまく絵に入れれば効果として使えそうなものではあります。絞り込んでいくと当然ゴースト・フレアの形も変わっていきますが、F8でフレアが一番密集して濃く見えてしまう傾向はちょっと残念。また、角度によっては光源に対して対角反対側に光の帯が入り込みます。これもまた残念。あまり面白いゴーストやフレアが見えるレンズではなさそうです。

 

 

◆玉ボケ描写◆

●チャートを中央に配置

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 ↓中央部拡大

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●チャートを左上に配置

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 ↓チャート部分拡大

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☞ヒトコト☞ 中央の玉ボケは口径食出ないはずなのになぜか下部が平らに削れています・・・なんだこれは・・・ボケの中身はフラットで綺麗。ただ、エッジが二重に見えるのが少し残念。また、四隅にボケをもっていくとコマ収差と非点収差がはっきり見えます。

 

 

◆色味◆

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☞ヒトコト☞ マクベスカラーチャートを撮影。比較機はSEL2470Zとしました(まだSEL1224G発売前に撮ったのです。。すみません、撮り直し面倒くさいので勘弁してください。)。

各色についてCapture OneでRGB値を取得して、HSLに変換しました。青のバーがSEL2470Z、オレンジのバーがMir-47 20mm f/2.5です。

・色相ですが、light skinを除いて下記の傾向が見られます。
>色相180以上の色では、SEL2470ZよりMir-47 20mm f/2.5の方が大きい。
>色相180以下の色では、SEL2470ZよりMir-47 20mm f/2.5の方が小さい。

0と360が赤を示すことから、上記をまとめるとSEL2470ZよりMir-47 20mm f/2.5の方が赤い色に倒れている。」といえます。実写画像を見てれば分かりますね。

・彩度はMir-47 20mm f/2.5の方が大幅に高い形になっています。

・逆に明度はMir-47 20mm f/2.5の方が低い形になりました。
※当然ですが露出は合わせています。

 

 

 

◆作例◆

 

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☞ヒトコト☞ 手前の桟橋、よく見ると歪曲しています。歪曲を出して撮影したかったので。

 

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☞ヒトコト☞ これ、像面湾曲が見えませんか。開放(F2.5)で撮影しており、ピントを合わせているのは中央の木の柱です。当然背景はボケているのですが、周辺に行くほどボケ具合が小さく、解像していくように見えます。これってつまり、ピント面が奥側にグイっと湾曲していることを示していると思うのです。

 

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☞ヒトコト☞ 季節外れですが向日葵の写真。光条とゴーストを狙ったんですけど、絞りすぎましたね。もう少しゴースト出しても良かったかも。

 

 

◆まとめ◆
・Mir-47 20mm f/2.5
ロシアレンズ
・歪曲が見えるレンズ。ただ、制御補正に頼ることなくここまで歪曲を抑えているのはきっと見事。皆さんもお持ちのカメラの歪曲収差補正を切ってその辺のレンズで撮ってみてください。多分めっちゃ歪みますよ。
・開放では様々な収差が見られる。まるで収差のバーゲンセールだ
・あまり特徴的なフレアゴーストもなく、出番はそんなにないかも。。

 

以上です。あと2本レンズ残っているのでおいおい書きます・・・

 

テスト内容等、何かコメントいただければ嬉しく思います。

それでは。