ぼっちカメラ手記

カメラや写真に関する色々を綴ります

diary.7 June 2, 2018 演劇を観てきました→「森に棲む魚とハルニレのウタ」

June 2, 2018

 

Takuです。

 

 本日は、演劇「salty rock 15th stage 『森に棲む魚とハルニレのウタ』」を観てきました。演劇というものはこれまで殆ど触れることのない世界だったのですが、いざ観てみるとこれが凄い。全般的に感動体験だったのですが、特に3つの点に関して非常に面白く感じたので書いてみます。

 

①全て「生」なのが凄い
 ドラマや映画等の映像作品と違って、演者達が、「目の前」で「リアルタイム」に物語を進めていきます。編集ができない分、様々な工夫が凝らされていて本当に面白かったです。例えば演出面では、演者さんのポジションや観客の視線の誘導が本当にスムーズに、違和感なく行われます。シーンの転換における人物の移動や小道具の移動は、それすら表現の一部として織り交ぜている節がありました。例えば「次はこのシーンだから私はここで待機していよう」みたいな「待ち」を感じさせません。仮に待っていたとしても、そこに存在していることに物語上の意味がある、といった感じです。とにかく、すべての動きに無駄がなく、歌舞伎でいうところの「どのシーンを切り取っても絵画として成立している」を感じました。

 

②演者の迫力が凄い
 表情、動き、声、人はここまでダイナミックに感情を表現できるのかと感動しました。特に声、凄いですね。消え入るような声から、耳を劈くような大声。ダイナミックレンジが広い広い。演者さん個々人の力ももちろんのこと、それらが合わさって大合唱になった際の迫力は凄まじいです。舞台終盤、とある合唱曲をバックミュージックにたくさんの演者さん達がありったけの声量で絶叫するシーンでは、怒涛のような感情の奔流が伝わってきました。対位法がめちゃめちゃ効いていたのも印象的です。

 

③脚本が凄い
 物語「森に棲む魚とハルニレのウタ」は、少なくとも3つの軸が複雑な入れ子状になって進行していくように感じました。時間と場所と世界の3つですね。1、時間は主流となる軸を中心として、いろいろな過去の点との行き来を繰り返します。2、場所も同様で、スポットライトの当たっている人物が刻一刻と入れ替わるため、次々と変化します。演劇として面白かったのは、違う時間、違う場所の話を舞台上で同時に存在させることが出来ている点でした。スポットライトの当たっている人物Aを中心に、下手側では過去の話を、上手側では現在の話を同時進行させるシーンは鳥肌ものでした。3、世界の軸は特に面白かったです。「物語の中での現実世界」「物語の中での霊界」に加えて、「リアルの世界」を交えているように感じました。さらにその3つの世界すべてに干渉できる登場人物が居たのも最高です。そういうの本当に好きなので。上記3軸に加えて、とある登場人物の人格が複数個に分かれて存在していることが難解さに拍車をかけると同時に、物語の理解も助けます。その塩梅がちょうどよく、とっても面白い。観賞中、気が付くとどっぷり作品の世界に沈められてしまいました。いや、本当に半端なかったです。

 

 上記以外にも素晴らしい、面白い点たくさんありましたが、私の文章力では陳腐化してしまって逆に作品に失礼なのでこれまでにしておきます。上演時間は110分と、ちょっとした長さでしたが全く長時間を感じさせない内容の物でした。良い体験をさせていただきました。想像していた以上に面白かったので、また機会があれば観に行きたいです。

 

「salty rock 15th stage 『森に棲む魚とハルニレのウタ』」の情報は下記を参照ください。(明日が最終日、、)

saltyrock.chu.jp

 

 

 

 

 

劇場は高田馬場「プロト・シアター」でした。

レトロな立ち振る舞いがいい雰囲気を醸し出していました。

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